今回は牛のお話です

今回は時代小説や歴史とは関係のない話題です。

山口県に行き、乳牛についての研修会をして参りました。

1 バーンミーティング

 聞き慣れない言葉でしょうが、お乳を出す牛たちは、心地よい環境を与えられると、元気に沢山のお乳を生産してくれます。バーンミーティングとは、複数の人間で、牛が生活する牛舎を見て回り、環境面を中心に問題点を探ることを言います。白い帽子に紺のオーバーオールを着て、指差しているのが私です。山口県からは、酪農家の皆さん、あるいは現場で生産指導をされている指導機関の先生方に集まって頂いています。

 

 

 

 

 

 

2 ワークショップ

 場を変えて、今度は乳牛の職業病とも言うべき乳房炎をどう防ぐか、について、グループに分けて討議するワークショップを行いました。写真は、話し合った結果を発表しているところです。ちなみに、左端で立っているのが私です。 

 山口県の皆さんは、とっても熱心で素敵な方々ばかりでした。熱い論議を交わし、それぞれの発表を、真剣な顔で聞いておられました。

 

 

 山口県の皆さん、本当にお世話になりました。気持ちの良い時間をありがとうございました。

 


津山城について少々

 津山城を、おおざっぱに見て貰いましょう。写真は北側から撮影したものです。城のあった場所を、地元の人は「お城山」と呼んでいます。

 津山郷土博物館の学芸員さんのお話では、ここはどうも古墳らしいです。

 余談になりますが、岡山県は知る人ぞ知る古墳大国。二万箇所ぐらいの古墳があるそうです。そんな話も、またいつか紹介したいと思います。

以前の、お城山は、鬱蒼と樹木が繁り、城の形が見え難かったんですが、ここ二年ほどで、伐採が進められ、城の形状がよく分かるようになりました。

 


国重刀工の里その1

2月25日。吉備路ボランティア観光ガイド協会の大月さんに案内を頂き、真庭市の国重刀工が栄えた地(旧北房町)を訪ねました。

刀鍛冶と言えば、備前長船が有名ですが、その後、備中青江鍛冶、それから国重派へと、岡山の刀鍛冶の中心は移っていきました。

まず、北房ふるさとセンターを訪ねました。建物の横に、昔の鍛冶炉が展示してあります。

中に入って、刀とは関係がありませんが、家系図に目を奪われました。当地の菊池家と、津山の箕作家(蘭学医で有名)の結びつきから、美濃部亮吉東京都知事や鳩山首相が生まれています。

 


神田お玉が池

1月20日に神田お玉が池の跡を訪ねました。

その理由は、神田弁慶橋岩本町に住んでいた鍬形恵斎が、文化十二年(一八一五)の頃に、神田お玉が池に移り住んだからです。ここで恵斎は没したようです。

お玉が池は、江戸のはじめまでは、不忍池よりも広かったらしいのですが、だんだんと埋め立てられ、今は池は消えています。当時は、桜の名所として知られ、周囲には文人や学者が数多く住んでいました。

恵斎は、池やその畔の景観、春には桜を楽しみながら、画人や文人と交友していたのでしょう。

お玉が池は、江戸で最初につくられた種痘所のあった地としても有名です。この種痘所の話は、津山の蘭学の歴史へと結びついていきます。津山洋学資料館という立派な展示施設があるのですが、いつかの機会に紹介したいと思います。

今は、大通りから入ったビルの谷間に、小さな稲荷神社があるだけです。

少し離れた場所に、泉麻人さんの書かれた「神田松枝町」の説明板がありました。お玉が池の由来が書いてあります。

 

 


鍬形恵斎の墓所

昨年の10月23日に、恵斎の墓所を訪ねました。

今回の受賞のお礼と、「隈取絵師」の出版が決まったことを報告するためでした。

場所は東京都中野区沼袋の密蔵院。中野駅から、タクシーで10分ぐらいのところにありました。

恵斎の法名は彩淡蕙斎居士(こちらの「けいさい」の漢字が正式)。左から二人目に読み取れます。下には「鍬形」の大きな二文字が目立ってますね。

墓石の上部が、庇の端をつんと持ち上げた帽子のような形状にしてあり、「小粋だろう」と、にやついて立つ恵斎の姿が、見えるような気がしました。

住職さんのお話では、恵斎の墓を参る人は、あまりいないとのことでした。

「これからは、ぐっと増えますよ」という言葉を、心で呟き、墓所を後にしました。


山田剛 作 「大江戸旅の用心棒」シリーズ

「雪見の刺客」 山田剛 作 「大江戸旅の用心棒」シリーズ「露草の契り」 山田剛 作 「大江戸旅の用心棒」シリーズ

山田剛 作 「大江戸旅の用心棒」シリーズ
えっ? これって、江戸時代の旅行添乗員、兼ガードマン?
人情味溢れ、なおかつ爽やかな筆致が小気味いい作品です。是非ご一読を!

「雪見の刺客」
新十郎を筆頭に、魅力溢れる登場人物が、顔を揃えて行く。観光ブームに湧く、江戸に生まれた珍商売とは? 「江戸時代って、いいな。楽しそう!」などと、つい思ってしまいます。

「露草の契り」
二編あるうちの書名にもなっている「露草の契り」が、絶品。葉津の健気さ、儚さは、泣かせます。登場人物の心の動きも、読みドコロ。次作が楽しみ。


2月22日付けの毎日新聞で鍬形恵斎が紹介されてます

恵斎は、文化6年(1809)年に、「江戸一目図」と題する鳥瞰図を描きました。「江戸一目図」には、名の示すとおり、江戸の全貌が描かれています。

記事は、この「江戸一目図」の屏風の複製が、東京スカイツリーの展望デッキフロアーに展示される話題を取り上げています。

「江戸一目図」に描かれた各名所や、その描写の緻密さが紹介され、恵斎のもう一つの大きな功績である「略画式」という表現方法についての説明もあります。

さらには、恵斎が、津山藩に召し抱えられた経緯を巡る説についても言及しています。

いずれの話題も、小説「隈取絵師」の中に出てくるので、関連づけて読んでいただくと、より興趣も増すと思います。

なお、「江戸一目図」は、私の地元、津山郷土博物館で、常時、複製が展示されています。

 


はじめまして平茂寛(ひらしげかん)です

はじめまして。平茂寛と申します。
この度、3月7日に、朝日新聞出版から「隈取絵師」という小説を出版致します。
江戸物の時代小説です。鍬形恵斎という少々変わった経歴の絵師が主人公です。
東京スカイツリーの展望室に常時展示となった「江戸一目図」の作者と聞けば、記憶に当たる方もおられるかもしれませんね。
是非、読んでいただきたいと思います。