高田在子著『薬種御庭番』の紹介

薬種御庭番

作者の高田在子さんは、私の師匠である若桜木虔先生が主宰する「小説家養成講座」の同門です。このたび、新刊本を出版されたので紹介します。

『薬種御庭番』の中には「黄金の影」と「朝鮮人参を入手せよ」の2つの小説が綴られています。特に「黄金の影」は、第二回朝日時代小説大賞のベスト3に残った作品で、作者の植物・薬草の専門知識を生かし、「薬種御庭番」という、将軍吉宗時代において重要な位置づけにあった役柄を描いた作品です。

魅力的な立場にも拘わらず、「薬種御庭番」を小説の題材とした例は、これまでなかったようです。そこを作者が見事掘り起こし、小説にまで構築された点は、凄いと思います。物語の展開の面白さは当然として、戦闘シーンも迫力満点。ぜひお薦めしたいです。

また、「朝鮮人参を入手せよ」も薬種御庭番について描いた小説で、「黄金の影」で掛かったエンジンが、さらに唸りを上げてヒートアップした作品となっており、とても面白かったです。私はこっちの話のほうが好き!

(475頁 青松書院 2,520円)

 

 

 


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