野火迅著「使ってみたい武士の日本語」

『使ってみたい武士の日本語』の表紙画像

時代小説を執筆する者の多くは、「こんな時、武士ならば、どのような物言いになるのか」などと思い悩んだ経験があるはずだ。そんな時に、この本を開くと、気の利いた表現を見出す場合が少なくない。
章立ても気が利いている。「第一章 武士の決まり文句」から始まり、「第五章 剣術の醍醐味を伝える言葉」と来て、さらに「第八章 酒と色を語る言葉」といった案配で、固いところから柔らかいところまで守備範囲が広い。
「鯉口を切る」など、一つの表現ごとに項を割いて説明しているので読みやすく、単純な読み物としてもじゅうぶん楽しめた。


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