路上で見知らぬ小学生に襲われる

朝の通勤路。道の脇に、小学3、4年生と思しき男子が立っていた。長い柄の捕虫網を手にしている。捕虫網の中には、石と砂が一握りほど入っており、重さで網が垂れ下がっていた。

近くを通りかかった平茂寛に向かって、その子が近寄って来たのだった。視線が合った刹那。
えっ? なんだ?
驚くかな。彼は、突然、網の中の石と土塊を、平茂寛の服にぶちかけたのだ。

だが、相手はしょせん子供だ。見知らぬ大人であっても、時に悪戯をしたくなるのだろう。ここまでは、じゅうぶんに寛容の範囲である。
「僕、だめじゃないか。どうしたんだい」
と、優しくも威厳ある大人の態度を示した。

「これから海に行って、(魚を?)捕るんじゃあーっ」
少年は、ぎゃあぎゃあ叫んだ。
これから海に遊びに行くらしい。嬉しさの余り、興奮が過ぎて、人に土を浴びせる暴挙に及んだってわけか。

そう思った矢先だった。恐るべきことに、今度は、なんの前触れもなく平茂寛の頭を目掛け、捕虫網の竹製の柄を打ち下ろして来た。
呆然とする中で、額に、きつい一撃を喰らってしまった。それで飽き足らないのか、さらに二回三回と攻撃に及ぶ。さすがに、これは走って逃げたが……。
絶好の獲物を失ったガキめは、今度は、近くを通りかかった妙齢の女性に襲いかかった。
遠慮なく捕虫網を振り回し、ぱしぱしと柄の竹で叩く。さらに、女性の頭に捕虫網を被せて捕らえようとするなど、なかなか味な行為にまで及んだ。

まさに、大暴れだった。平茂寛は、全くのやられっぱなし。ガキの魔手から、女性を救おうにも身体が動かない有様だった。
はっきり言って迫力負け……岡山の小学生侮るべからず。


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