江戸幕府の馬に関する役人「馬方」

厩方役人で、御目見以上の役の紹介は最後になる。

「馬方」は、将軍の乗馬の訓練をする。世襲の役ではあるが、馬術に長じているのはもちろん。馬の良否を判断できる有能な者から選ぶとされた。
百俵級の旗本の役で、役料は五人扶持(二十二俵に相当)だった。
ただし、御家人の役のように読み取れる資料もある(御譜代席)。一方、役によっては、旗本の役でありながら、後家人が就くものもあったらしい。
旗本と御家人の違いは、大ざっぱには、御目見以上以下とか二百石(俵)以上以下で区分する場合が多いが、実際は曖昧であったらしいので、あまり拘ってもしょうがない。
ここでは旗本の役としておく。
結局、厩方役人で御目見以上は「召馬預」「馬預」「馬医」「馬方」の四役ということになる。このうち、「馬方」のみが「馬預」の支配にあり、残り三役は若年寄支配であった。

下記に、これまでの内容(お目見以上の厩方役人)を整理してみる。

役    支 配   世襲の役か?   役に就く幕臣の石高    役 料     定員
召馬預   若年寄    世襲         三百俵(石)      二百俵     1
馬  預     若年寄         世襲                        二百俵(石)         十五人扶持    2~4
馬  医     若年寄        ×                           二百俵(石)                  ?               4
馬  方     馬 預          世襲                          百俵(石)               五人扶持       1

なお、馬医のみ、「世襲」と記述された資料を持ち合わせていないので、ここは「世襲ではない」と判断した。


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