殺生石って知ってますか7

さて、鳥羽上皇は、玉藻前への寵愛を深めるほどに、病みがちとなり、心身共に、著しく衰えを見せるようになりました。

そこで、安部泰成(あべのやすなり)という陰陽師が、易をもって占ったところ、玉藻前は妖怪であり、その悪巧みで上皇が病に苦しめられていると看破しました。

陰陽師と妖狐との戦いが始まりました。泰成の調伏に身体の自由を奪われながらも、鋭い歯を剥き、僅かの隙をも衝いて、逆襲を狙おうとする狐・・・。時には、淫らな痴態を示し踊る裸女の幻影を泰成に見せつけ、心の動揺を誘おうとしたでしょう。

しかし、勝負は、泰成に軍配が上がりました。すると、玉藻前は、完全な妖狐の姿となり、雲を呼び風をおこし、辰巳の方角に飛び去ったのです。

「逃さぬっ」泰成は、四色の(ぬさ)に気を込めて、狐に投げつけました。すると、青色の幣だけが狐の後を追って見えなくなったので、「青色の幣があるところに金毛九尾の狐がいる。幣を見つけたら都に知らせよ」との命令が出されました。

この安部泰成は、かの有名な安倍晴明の七代目とされる人物です。知っている人物(の後裔)が思わぬところで絡んでくる。いやあ、興奮しますねえ。

prosv8.tok2.com – 「安倍泰成九尾の狐を見破る」 西光寺 (福崎町・熊野神社)より。

 


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