殺生石って知ってますか2

金毛九尾の狐が、最初に顕れたのは、紀元前11世紀頃です。

中国古代王朝・(いん)の紂王(ちゅうおう)の前に、世にも稀なる美貌と淫奔さを併せ持った姫の妲己(だっき)として登場しました。

妲己の虜となった紂王は、彼女の欲望を満足させるためには何でもするようになります。

人民を酷使して、豪壮な宮殿を造営させました。また、池に酒を満たし、その周りに豚肉を下げて林とし、淫らな音楽に合わせて全裸の男女を踊らせ、それを眺めながら妲己と淫楽に耽ったり、と・・。これが「酒池肉林(しゅちにくりん)」という熟語の由来です。

忠臣たちが、紂王の常軌を逸した行動を戒めますが、聞く耳を持ちません。かえって、遊びに飽きて笑いを失った妲己の歓心を買うために、忠実な部下を炮烙(ほうらく)の刑(油を塗った銅の棒の上を歩かせて、火中に落とし焼死させる)に遭わせたり、毒虫を入れた穴に投げ込んだりするなど、残虐の限りを尽くしました。「炮烙焼き」とは、ずいぶん違いますが、料理が食べにくくなりますね。

中国のお話「封神演義」では、狡賢く立ち回る妲己と、妲己に操られる紂王、それでも紂王の改心を願い、自らの命まで絶って忠心を尽くす部下たちの姿が描かれ、読む者に、これでもか、と言うほどに、怒りと苛立ちとやるせなさを感じさせます。

最後には、周の軍士であった太公望の法力で倒されるのですが、しばしの休息に入ったに過ぎませんでした。

葛飾北斎画『北斎漫画』より「殷の妲己」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A6%B2%E5%B7%B1)を利用しました。

 


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