本所のおかく

前回に引き続き、「湯島のおよし」とほぼ同時代にいた「本所のおかく」という烈女を紹介しましょう。なお、資料の出所は、前回と同じ、鳶魚江戸文庫9です。

「おかく」は、回向院の裏手に住んでいました。常日頃から、博打場に出入りしており、尻には蟹の入墨をしていました。気性の荒い臥煙(がえん・幕府の火消屋敷に住み込んでいた者)連中ですら、文句が言えなかったようなので、さぞや、勢いが良かったのでしょう。

毎朝、銭湯に行き、帰りは真っ裸に緋縮緬の褌一丁の姿。さらに、立小便までしたといいます。なお、このころ、赤い褌を締めている女性は、「おかく」以外にも、少なからず、いたようです。

強請(ゆすり)もしましたが、「湯島のおよし」と同じく、喧嘩の仲裁もするため、周囲からは、「偉者(えらもの。偉い人の意味)」などと言われていました。

 

 


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