旧山陽道矢掛宿本陣の宿札

温泉旅館の玄関先などに「歓迎 平茂様御一行」などと書かれた板が並べてあります。アレは「歓迎板」と言うらしいですね。

江戸時代にも、似たものがありました。「宿札」(やどふだ)です。

宿札は、大名や旗本、幕府の役人等が、本陣に宿泊したり、休憩する場合に、本陣の門前と宿場の入り口に置かれたものです。

また、宿泊する側が作成し持参するのが、歓迎板と大きく異なる点です。

旧山陽道矢掛宿の本陣・阿部家には、こうした宿札が多数、保存されています。

なるほど、宿泊する側の作成するものらしく、名に敬称が付してありません(写真の右から二番目「有馬中務大輔宿」)。

ただ、中には敬称を付した札もあります。つまり、宿側で作成する場合もあったようです(写真の左から二番目「御勅使 梅渓中将様御小休」)。

なお、末尾の「宿」は宿泊、「小休」あるいは「休」は休憩を意味します。

阿部家の当主は、几帳面だったらしく、休憩や宿泊から、出発する時の状況まで、裏面に記録を残してあり、貴重な資料となっています。

 


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