博奕(ばくち)を止めさせる最高の方法とは

いつの時代でも、ギャンブルに心を奪われる人々がいます。かく言う平茂寛も、現代に生きるギャンブラーの一人。ま、国から認められている競馬ですが。

とにかく、日本では、競輪、競艇などの公営ギャンブルとパチンコ以外の私的な博奕は、禁止されています。

江戸時代にも、博奕は禁止されていました。ところが、なかなか根絶できない。

伊予(愛媛県)の西条も同じでした。博奕が流行って流行って、厳しい罰則も、さっぱり効果があがらない。そこで、郡奉行の竹内柳右衛門という人が、妙案を思いついたのです。

禁止令を全く止めてしまう代わりに、「負けた者から訴え出れば、相手から勝った金を残らず取り返してやる。しかもお咎めなし」という方法です。

博奕に勝っても、取り返されるのですから、面白味が全くなくなります。その結果、とうとう博奕が廃れたとか。

では、ついに、社会を悩ませ続けてきた悪の一つを解決できる方法が生まれたのか?

享保五年(一七二〇)に、八代将軍吉宗が、同じような法令を出したらどうか、と、評定所に検討を命じました。

これに対し、評定所は、「素人の金持ちが勧められて大負けをした時などは効果があるだろう。でも、切った張ったで行き暮らしている連中には効き目がないのでは」との答申を返しました。

博奕の負けは勝って取り戻す、という博徒の心意気を意識したのでしょうか。それとも、負けを訴えれば、勝負仲間を売ったことになるので、訴え出る者はいないだろう、と予想したのか。おそらくは後者でしょうね。

結局、厳しい罰則で臨む以外の方法はなかったようです。


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