作家の本棚7「東大法学部教授のガイドで江戸時代を漫遊」

img026『第三江戸時代漫筆』は、昭和38年に、東京大学法学部教授の石井良助先生が書かれたものです。『江戸時代漫筆』『続江戸時代漫筆』に続く、シリーズものの歴史本でした。

盗みに始まり、ばくち、火付け(放火)、親殺し・・・と、江戸の陰の部分ばかりの内容ですが、興味深いエピソードと楽しい挿絵を交えた文章は、真面目ながらも遊び心が感じられて、東大教授の肩書きが嘘のように思えます。

 

 

平茂寬は、特に「ばくち」の項に感じ入りました。丁半のみならず、三笠附、宝引(ほうびき)など江戸時代は賭博がさかんに行われました。果ては柿の種の数当てまで賭の対象に! なんでもかんでも賭け事にしてしまう江戸時代の人々・・・いかに博奕好きだったかが、よく分かります。
こんなエピソードも紹介されていました。とある地域では、罰則を強化しても、なかなか民が博奕を止めないので困っていました。そこで郡奉行が、「博奕に負けた者が申し出れば、金を取り返してやる」と決めました。すると博奕で勝っても得にならないので、博奕の流行がすたれた、とか。
思わずにやりとしてしまいますね。石井先生の江戸漫遊ガイドはとても素敵です。


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