作家の本棚5「魅力的なキャラクターは奇をてらわない歴史書に住んでいる」

興味のあるキャラクターを見付けたとき、あるいは思いついたときに小説の執筆意欲は高まります。時代小説の場合には、新たなキャラクターをゼロから創造するよりも、過去の歴史の中から発掘した実在の人物を取り上げ、物語を膨らませていく場合のほうが多いと思います。
では、どのような書物の中から、魅力ある人材(?)が見付かるのでしょうか? 平茂寬に限れば、「江戸には、こんな人物がいた・・・」や「歴史おもしろ人物集・・・」とか銘打った、言わば奇をてらった本を読んでも、関心を惹く人物にはなかなか出会えません。
これだと思うキャラに出会うのは、とつとつと記述された、むしろ教科書的な本の場合が圧倒的に多いです。

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例えば『津山市史 第三巻 近世Ⅰ ―森藩時代ー』(津山市史編纂委員会)は、私の住む津山の郷土史をまとめたものですが、森長武(第三代藩主、魑魅魍魎の匂いが漂う)、関衆利(御目見に江戸に向かう途中で発狂して五代藩主になり損ねた)、高木右馬助(超怪力男)など、これでもかと魅力的な人物が出てきます。
津山に関連のある小説を執筆するに際しては、こうした郷土史本は必須の歴史資料となりますが、キャラクターの発掘源でもあるのです。


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