作家の本棚21 筒井康隆著「創作の極意と掟」その2

平茂寬が本を読むとき、「これは」と思う場所にはマーカーを入れ、付箋を貼っておきます。小説を読む場合だって同じです。あとで古本屋に持って行けない読み方ですね。
面白い本、役に立ちそうな本には、読み終わると、付箋がびっしりと貼ってある結果となります。
「創作の極意と掟」で、付箋を貼ったところを紹介しましょう。
1 色気
筒井先生は、「小説家は常に誰かを恋し続けていなければならない」と仰っています。高嶺の花だろうが人妻でも構わない。情熱的に・・・。すると、作品に色気が出てくるのだそうです。傷つくのを恐れる男・平茂寬には、ちょっと無理かも。
2 遅延
俗に言う、「じらし」のテクニックです。さあ、これからどうなるのか、と読者に思わせておいて、情景描写をだらだらと続けたり、登場人物に関わる詳細を長々と並べていく。次から次へと過激な展開で進めるよりも、読者は次への展開の期待を強く持つ、という説明でした。なるほど、と思いました。このテクニック使ってみようと思います。
3 自由
この本全般に流れている思想ですが、何をどう書こうが小説家の自由だ。それが小説執筆の一番のよいところだと、繰り返しています。出版社に原稿を見せる状況を考えると、ついつい型にはまった小説を書こうとしますが、そんな安易な考え方に収まるな、ということでしょう。

img088実は、この本、最後まで読みませんでした。付箋の数もそう多くありません。前半はなかなか読ませたのですが、後半になると斬新さが感じられなくなって、投げ出してしまったのです。
とはいえ、学ぶところの多い本でした。

 

 


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