前年に同じレースを勝った馬は無視できない――本年は特にこの傾向が強いと感じる。最近の競走成績に関係なく、見違えた走りで連に絡んでいるように見える。
馬は、体力よりも気持で走るからであろう。
馬のように猛獣に捕食される生き物の常として、恐怖と不安が精神面で最も大きな影響力を持つ。1着になるぐらいの走りをしたときには、いかなる不安や恐怖も意識することなく走っているはずだ。
1年前の良い記憶を持つ馬は、今回も特別な事情が発生しない限り、ゲートを快適な気分で出て、リラックスして走る。
というわけで、今年の関屋記念は⑫ドナウブルーを軸にした。相手は①⑪⑬⑮⑯。