『武家の女性』山川菊栄著 岩波文庫

img145GWの期間に読みました。
水戸藩士の家で生まれ育った女性(筆者の母親 青山千世)を中心に、武家の女性の暮らしや考え方、幕末の社会環境などが読みやすい文章で書かれています。
手習所での学びの日常、武家の娘の教育、結婚と離婚、すまいの様子などが、体験談や微笑ましいエピソードを交えながら紹介されており、大いに参考になりました。

できれば、知的満足を得るだけで読了したかったのですが、そうはなりませんでした
水戸藩で起こった「子年のお騒ぎ」に話が至ったところで、話の雰囲気ががらっと変わるのです。

「子年のお騒ぎ」では、天狗党と諸生党との凄惨な殺し合いが、これでもかと描かれます。女子供までもが粛正に連座させられ、断罪に処せられました。
息苦しく、やるせない場面が続きます。
ひどいよ。ひどすぎる。人はこれほどまでに愚かなのか――読んでいて、心が痛みました。


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