『もろこし銀侠伝』秋梨惟喬(あきなしこれたか)著。南宋時代の中国武術ミステリー

『もろこし銀侠伝』
文章の語り口は、中国の武侠大作家である金庸(きんよう)の和訳とよく似ている。読みやすくて、好きな文章だ。しかも、短いセンテンスで説明が要領よくなされる。学ぶべきところを感じた。

金庸の小説では、やたらめったら登場人物が多いので、途中から「誰が出ててもいいや」と投げやりな気持ちになるのだが、『もろこし銀侠伝』では、各章ごとの登場人物が絞ってあるので、むしろ金庸よりも親しみを覚えた。

中国武術にミステリーを持ち込んだのは、新たな試みではないか。
ただ、武術の達人しか分からない伏線をもとに、謎の解き明かしがなされるので、一般のミステリーとは違うようにも思えた。

それにしても中国武術の達人って、なんでもできてしまうんだなあ。


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