『ねぼけ医者 月を斬る』についてmasimoさんからレビューをいただきました。

「昨日、アマゾンから本が届いて、いっきに読み終わってしまった。
いやー、面白かった。
平茂先生の作品は、デビュー作から追いかけているが、本作は現時点での作者の「読ませる技術」の集大成と感じた。
巻頭でいきなり、真っ暗闇の戦闘が始まる。
敵の忍びとのすさまじい戦いが展開する中、なぜか等間隔に猫の鳴き声が入る。
シーンにアクセントを取る作者の技法である。
「悪采師」のクライマックスシーンではこれが「雨」の描写だった。
ささいな工夫に見えるが、これが入ることで、映画のような緊迫感が出る。
一転、次のシーンでは朝寝坊した主人公・三哲。
三哲はイケメン小児科医。
例えが古くて申し訳ないが、アメリカのドラマ「ER」のジョージ・クルーニーの当たり役もそうだった。
イケメンすぎて、病気でない子を連れて来る若い母親がいるという……。
そうかと思えば、裏の顔である剣豪部分では、フォースの暗黒面に悩む設定。
昼と夜のギャップに萌え……もとい燃える心を抑え切れない!
強敵の剣豪。
味方でありながら、三哲を恨むお庭番。
三哲と相思相愛ながら、身分違いの綾香姫との恋のゆくえ。
貧乏長屋の生意気坊主、金吾。
などなど、決して多くはない紙面の中で、欠かせない基本をふんだんに盛り込むサービス精神が素晴らしい。
一方で、時代考証の確かさも見事だ。
地味な部分ではあるが、江戸の地名や主人公が人と落ち合う店など、すべて実在のものを取り上げている。
ほんの一行の中にも、作者のこだわりが反映しているのだ。
(私はイヤラシイ性格なので、いちいちネット検索したのです)
これ以上書くと、ネタバレしてしまうので書けません!
今回で、基本となる人物が出そろったので、次回からどう展開してゆくのか楽しみです。
早く続きが出ないかなー。」

masimoさん。ありがとうございました。


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