「ボンクラ」の言葉の由来について

最近はあまり聞かなくなりましたが、「ぼんくら」という言葉があります。
三省堂の大辞林によれば「頭のはたらきがにぶく、ぼんやりしている・こと(さま)。そのような人をもいう。まぬけ」 の意味があります。

丁半博奕の様子を、テレビや映画でご覧になった方は多いでしょう。
そこには必ず、「さあ、張った張った」とか「丁方ないか、丁方」、あるいは、「勝負」という言葉を発するなどして、賭場を仕切っている人物がいます。
この役割の人を「中盆(なかぼん)」と呼ぶんですが、この人の仕事がとても大変なんです。
仕事の一部を拾ってみると
①丁方と半方の賭け金額が同一になるまで、お金を張らせること。つまり、複数の人間が張った金額を丁、半別に合計し、差し引いて、不足額を提示します。
②勝負が終わったら、賭け金の約5%を寺銭(場代)として徴収した後に、残りを、勝ち組に属する人の賭け金額に応じて配分します。
いずれも、早くて正確な計算が不可欠です。いかに、中盆が計算に「明るい」人物でなければ勤まらないか、よく分かるでしょう。なにせ、昔は電卓がなかったですからね。

もう、お気づきだと思いますが、「ぼんくら」とは「盆に暗い」すなわち、中盆に求められる「計算に明るい」という資質の反対を示す意味だったのです。

すなわち、「ぼんくら」は、裏社会である博徒の世界が生み出した言葉なのです。

 


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